こころを整える生活指針
この3つのお約束を、子どもたちの生活の指針としています。
- あいさつは、「明るい人間関係」を築く土台です。
- 気持ちよく「はい」と返事をすることは、「素直な心」をつくります。
- 靴や椅子などをきちんとしまう習慣は、自分の行動に責任を持つ「けじめ」の土台になります。
また、すもも木幼稚園では、先生のお話を聞くときや、学習をはじめるときなど、数秒間、腰骨を立てて姿勢をととのえます。
下腹に力を入れて、肩や胸の力を抜いて、あごを引きます。
よい姿勢をとって身体のゆがみをリセットすると、頭が澄んで気持ちのコントロールがしやすくなると言われています。
目を閉じて、腰骨をピンと立て、しばらくじっとすることで、こころ・身体・頭が集中モードに切り替わります。
こころの栄養
すもも木幼稚園では、大人の笑顔と愛が、子どもたちのパワーの源だと考えています。
毎日、お帰りの際に、先生が子ども一人一人と笑顔でハイタッチをして、ぎゅっと抱きしめ、目を見て「さようなら」をします。
抱きしめることは大切なこころの栄養だからです。
道徳の教科書
すもも木幼稚園は、心・知・体のなかでも、「こころの教育」を特に大切に考えています。
こころの教育の一環として、道徳の教科書『日本の美しい言葉と作法』
(登龍館)の音読を行っています。
これは、すもも木幼稚園が大切にしている「美しいことば」に触れることにもつながっています。
道徳の教科書の音読を通して、あいさつや、ことばづかい、規則正しい生活習慣や食生活、家族や大人、友達とのコミュニケーションなど、「人として大切なこと」の基本を学びます。
すもも木幼稚園が一番大切にしているのは、子どもたちとの「対話」です。
「困っている人がいたら、みんなはどうする?」
「困ったときに、『どうしたの?』と声をかけてくれたり、優しくしてくれたら、どんな気持ちになるかな?」
「みんなはどんなときに『ありがとう』って言うかな?」
「『ありがとう』って言われると、どんな気持ちになる?」
「『ありがとう』は、自分も相手も幸せな気持ちになる言葉。嬉しいことをされたときや、助けてもらったときは、『ありがとう』と伝えられるといいですね!」
こんなふうに、ただ教科書を読むだけではなく、子どもたちの身近なシーンを題材にした問いかけをしながら、子どもたちが自分の頭で「正しさ」や「人としての善さ」を考えられるような声かけを心がけています。
年少さんは、道徳の教科書を使用する前に、教科書の内容を抜粋した「道徳の紙芝居」を読んでいます。
「自分だったらどうする?」
と問いかけ、楽しみながら、人の気持ちを考えたり、礼儀を学んでいます。
また道徳の教科書では、「お正月」や「七夕」など、四季折々の日本の伝統行事についても学びます。
リズミカルで耳ざわりのよい短文をみんなで声を合わせて楽しく音読しながら、各行事にどのような意味が含まれているのかを学んでいます。