ことばの贈り物
すもも木幼稚園は、「ことば」をとても大切にしています。
「石井式漢字教育」(石井式国語教育研究会)を取り入れ、「文字あそび」や漢字をふくむカルタ大会を行うなど、子どもたちの発達段階に合わせたことばの教育を実践しています。
豊かな言葉をたくわえ、美しいことばに共鳴する幼児期。
美しい行いは、美しいことばから
正しい行いは、正しいことばから
優しい行いは、優しいことばから
生まれます。
確かな日本語で書かれた話を繰り返し読むことで、豊かなことばと豊かなこころが育ちます。
そしてことばは「理屈でものごとを理解する」ことや「自ら考える力」の一番の基礎となります。
絵本の音読・音読発表会
すもも木幼稚園では「漢字かな交じり文の絵本」を保育に取り入れています。
遊びや楽しみの中で自然に文字や漢字を覚えることができます。
毎日みんなで声を出し、読んでいくことで、楽しみながら、文字を「目と耳」で親しみます。
集団の中で大きな声で音読することは、脳の前頭前野の刺激にもつながります。
同時に、自然に「人(先生)」のお話が聞ける体勢ができ、毎日机に向かう習慣もできていきます。
保護者の前で音読を披露する「音読発表会」も行なっています。
リズミカルに、強弱をつけ、感情を込めて読む練習を繰り返し行います。
学年全員で息をぴったり合わせて読めるようになるには、たくさんの練習が必要です。
気持ちを合わせて練習を積み重ね、お友達と一緒に少しずつ少しずつ上手になっていく経験は、子どもたちのこころに協調性とやり抜く力を育みます。
漢字・カルタ・文字あそび
すもも木幼稚園では、いたるところで漢字を目にします。
生活の中でたくさんの漢字に触れ、漢字の形と音に親しみます。
お名前も漢字を使うので、お友達の漢字はあっという間に覚えてしまいます。(氏名の表記に漢字を使うのは、子どもたちの名前一文字一文字にご両親の想いが詰まっているからです。子どもたちが日々その想いに触れられるよう、漢字表記にしています。)
また、漢字カルタを使い、ゲーム感覚で漢字やことばを吸収します。
年少さんはことわざ、年中さんは俳句、年長さんは百人一首に親しみます。二学期、三学期にはカルタ大会もあり、ピカピカの優勝メダルを目指して、子どもたちは楽しみながら美しいことばに触れることができます。
「書く」ことを目的とした「文字あそび」も行なっています。
子どもたちの発達段階に合わせて、少しずつ書くことに慣れていけるよう、無理のないカリキュラムを組んでいます。
年少さんでは迷路などを通した運筆の練習。
年中さんでは「水習字」を使ったひらがなの練習。
年長さんでは「絵日記」や「お手紙あそび」で文章を書く練習をしていきます。年長さんの敬老の日には、自分で書いたお手紙を封筒に入れ、実際に一人一人自分でポストへ投函しに行きます。
絵本の貸し出し
すもも木幼稚園の広いホールの壁には、ズラリと絵本が並んでいます。
2週間に1度、たくさんの絵本の中から一人一人好きな本を選んで借りています。
お友達同士で「今日はどれにしようかな〜」「あ、それ、僕も読んだことあるよ!おもしろかったよ!」「これ、なんて書いてあるか読める?」と、かわいらしい会話をしながら楽しそうに選んでいます。
絵本を借りるときには、絵本を正面に向けて「おねがいします」と、ものを借りるときの礼儀も大切にしています。
幼稚園で自分で借りることで、絵本に対する愛着が生まれます。
絵本の貸し出しの日のお迎え時は、いつも子どもたちが目を輝かせて借りた絵本をおうちの人に見せています。
自分で借りた愛着のある絵本を、家に帰っておうちの人と一緒に読むことで、親子の素敵なコミュニケーションの一助になればと考えています。
※コロナ禍により内容は変更される場合があります。